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2020.02.06

I LOVE U@あいり

TEXT I LOVE U@あいり

広島県在住。広島ではソロアイドルとして県内のイベント等に多数出演。 桜花のキセキグループ内のオリジナルPOG(2018-2019)で見事優勝、特典の「乗馬ライセンス 5級」取得権獲得。同ライセンス取得後、更に4級にもチャレンジし12月に取得。

I LOVE U@あいりの西国馬道
グラウンドワーカーへの道①

グラウンドワーカーを知っていますか?

みなさんは馬と人とのコミュニケーションマナーを指導できる「グラウンドワーカー」というスキルをご存じですか?

グラウンドワーカーは、馬上からではなく、地上で馬とコミュニケーションを取ることで馬の習性を知り、心理を学び、馬の自主性を重んじ馬からリスペクトを獲得するまでの一連のトレーニングを行います。

そのグラウンドワーカーの育成を日本で唯一行っているのが、ジャパンホースグラウンドワーク協会です。

同協会からグラウンドワーカーとして認定されれば、馬の育成だけでなく、健常者、障がい者の療育としてのホースセラピーや企業研修のコミュニケ―ション教育など、様々なシーンにおいて馬を活用した人材育成を行うことができるようになります。


その初級グラウンドワーカー認定講座が岡山乗馬倶楽部で開催されるという事で、全国各地から集まった7名と共に、馬事文化の普及を目指すアイドルとして私アイラブユーあいりも受講して来ました。

他の受講生には牧場主や乗馬クラブのスタッフなど様々な方がいて、とても学びの多い二日間となりました。

今回受講した初級グラウンドワーカー認定講座の講師は、馬の心理学や行動学をベースとして馬の悪癖などを矯正していく、馬の心療内科医とも言えるホースクリニシャンであり、グラウンドワーク協会の理事もされている宮田朋典先生です。

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馬のヒエラルキーとパーソナルスペース

まずはテキストを元に座学です。

馬たちのコミュニティーはヒエラルキーになっており、頂点に立つ者を「α(アルファ)」と呼びます。

競走馬でいうと、ディープインパクトやキタサンブラックといった強く有名な種牡馬などがそのαに属します。

ヒエラルキーの上位30%は牡馬、その下の70%は牝馬や仔馬たちです。その上位30%の牡馬たちの頂点の数%がαなのです。

αには新しい水場やえさ場を探したり、外敵から仲間を守るという努めがあります。

また、人間が持っている個人の空間、すなわちパーソナルスペースがそれぞれにあるように、馬にもパーソナルスペースがあります。

牝馬においてはこの空間に入り込めるのは仔馬のみです。母馬は母乳を飲ませたり、仔馬を危険から守るためにパーソナルスペースに入ることを許し、その他の侵入者がいれば嫌な態度を示します。

しかし、ブラシ掛けや馬具の装着、裏堀り(蹄の裏に詰まった藁や泥、石などを掻き出す手入れ作業)など、馬と直接的に触れなければいけないことはどうしても出てきます。その時に、どうすれば馬と対等な立場でお互いを尊重しあい、コミュニケーションを取ることができるか、その方法を座学と実技で学びました。

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重要な人と馬とのリーダーシップ

馬という生き物は群れで生活する習性があるので、リーダー的存在αがいます。

人がその立場に立てば、自然に馬が指示を受け入れてくれて、楽にコントロールすることができます。グラウンドワークでは、人対馬のリーダーシップをとるのではなく、馬対馬のリーダーシップをとるナチュラルホースマンになることを目標としているそうです。

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ここで間違ってはいけないのは、人対馬のリーダーシップをとることは決して悪いことではないということです。競馬や馬術においては馬を調教したり、高得点を競い合ったり、しっかりとコントロールができていなければ人馬ともに怪我をする恐れがあるからです。どちらのリーダーシップも馬と関わる上では重要です。

そのリーダーシップを学ぶことは馬と関わる上で必要不可欠といえます。

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いざ!実技講座へ

ここからは、馬と対面式の実技講座に入っていきます。

まず、馬房に入る際には、馬に自分の存在を気付いてもらい、パーソナルスペースに入ることを知らせ、その後馬房内に入ります。

さらに近づき、馬がこちらを意識したと感じたら、手の甲を馬の鼻先にあて、私がパーソナルスペースに入り何かをすることを知らせます。

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手の平でなく手の甲である理由は、手のひらだと捕まえる形を意識させてしまい、肉食動物をイメージさせる場合があるからです。

また、もしも馬から何かをされそうになった時、手の甲であれば自然な形で自分とは反対側に離れさせることができるのです。

馬は大きい生き物なので、落馬させられたことがあったり恐怖心を持っていらっしゃる方は(時には私も)ふと怖いと感じる時があります。そうした方はなでるときや抑えるとき、馬と触れ合うときの手を手の甲にすれば、お互い安心感を得ることができます。

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馬房でファーストコンタクトを取ったあと、運動場で実際に馬とコミュニケーションを取るためのトレーニングに入ります。

生物学・行動学的に馬はどの様に動くのか、感じているのか、宮田先生の真剣かつ楽しい指導が始まりました。

正しい方法と間違った方法を実際に見せて貰いながら、自分の指示を馬に少しずつ認知してもらえるように訓練していきます。

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広い屋内運動場で一人一人丁寧に指導して下さる宮田先生と戸惑いながらやってみる受講者達。

徐々に一人でも馬とコミュニケーションを取りながら自分の要求を理解させる事ができるようになりました。

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今回初級講座を受講して、馬に対する意識、馬の性質、正しい関わり方、そして基本的なコミュニケーション法を習得できました。馬体の大きさから時に恐れも感じていましたが、それは彼らの生態をしっかり把握していない事による、自分の不用意な行動が原因であったことも理解できました。

詳しく解説された資料とわかりやすく丁寧な講義でまずは頭で理解して、その後しっかり実践して体で覚えるという講座だったので、初心者の私でもとても楽しく学ぶことができ1日があっという間でした。

今回だけではまだ馬の気持ちを完全に知ることはできませんでしたが、これから馬と触れ合う機会があれば、講座で習ったことをすぐに実践できるので楽しみです。

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次回は中級講座でグラウンドワークについてより深く学び、グラウンドワーカーとしての資格や技術を習得して馬のスペシャリストになって行きたいです。

<初級グラウンドワーカー認定講座>

1泊2日の集中コース、もしくは各地で開催される座学と実技の講座

価格¥30,000(税込)

隔月1回/2019年は5回開催実施

<ジャパンホースグラウンドワーク協会>

人と馬とのコミュニケーションマナーを指導できる人材を育成する団体として、馬事文化創出のためにグラウンドワークの第一人者、競馬業界、乗馬業界のメンバーが揃いました。

乗馬クラブで活躍する馬の育成だけでなく、健常者、障がい者の療育としてのホースセラピーや企業研修のコミュニケーション教育など人材育成まで視野に入れ、全国に、人と馬とのコミュニケーションを指導できる「グラウンドワーク」ができる人材「グラウンドワーカー」を育成し、多様な馬事文化を発信できる専門団体として活動しています。

<岡山乗馬倶楽部>

健康乗馬・スポーツ乗馬・トレッキング乗馬など、さまざまな乗馬を楽しめる西日本最大級の乗馬クラブ。

初心者の方からベテランの方まで、どのような乗馬レベルの方も安心して体験できるさまざまなコースを用意しています。全日本・国体で活躍する現役のスタッフが皆様をお迎えします。

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