Special Interview
私が一口馬主を始めた理由

名取 稚菜

馬の話題は、家族をつなぐ架け橋

──馬を愛し、競馬を愛する名取稚菜さん。
昨年から一口馬主を始められたと。まずは馬との出会いからお聞かせください。お母様の出身地である北海道が、馬との出会いの地なのですね。

名取

小さいころから北海道へ行く機会は多かったです。しかも市内ではない山の方に。もともと馬が好きなこともあり、行くたびに乗馬体験をしていました。

──お母様も馬がお好きなのですか?

名取

母も馬が好きです!近くにいるのが当たり前というくらい、馬に慣れ親しんでいます。

──小さいころに、抱かれた馬への印象は覚えていますか?

名取

昔はポニーに乗ることが多かったので、初めて馬に乗ったときは驚きました。直に衝撃が伝わってくるので、すっごく体が痛かった。こんなに揺れるんだなと。
あとは北海道で乗馬したときに馬のたてがみをいただいて、今でも大事にとってあります。当時父に「このたてがみを頭に置いたら毛が生えてくるんじゃないか?」とからかわれて号泣したのもいい思い出です。

──おちゃめなお父様(笑)。お父様も馬がお好きなんですか?

名取

好きです!私が興味を持つまでは馬や競馬に関わったことはなかったみたいですが、家族のコミュニケーションとして付き合ってくれています。

──家族で共通の話があるととても楽しそうですね!名取さんは、昨年なられた一口馬主ですが、競馬と乗馬ってギャップがあるのではないでしょうか。もともと競馬はやられていたんですか?

名取

全く経験ありませんでした。競馬=ギャンブルという、多くの人が持つようなイメージを私も持っていました。馬券投げちゃうのかな!って。(笑)競馬の番組に出演させていただくようになり、おもしろいな〜と興味を持ちました。はじめて訪れた競馬場が東京競馬場だったのですが、めちゃくちゃ綺麗で。内馬場でB級グルメフェスをやっていたりと今までの競馬のイメージがどんどん覆りました。

──番組出演が一口馬主を始める大きなきっかけになったんですね。

名取

はい。日本だと、競馬の本場ヨーロッパのようなエレガントなイメージってなかなか持たないじゃないですか。特に女性は敬遠してしまう方も多いと思います。でも実際に競馬場に足を運んでみると、サラブレットの毛並みはとっても綺麗で、仕草も可愛い。馬を愛でることを含めた高貴なスポーツとして、女性にも楽しんでいただけると思います!気軽な気持ちで是非お近くの競馬場へ足を運んでみてください。

──競馬のイメージも大きく変わったようですね。馬券の購入もされるんですか?

名取

はい!しっかり買っています!

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一口馬主は、 馬を愛する一つのカタチ

──若い方で一口馬主を始めるのはハードルが高いかと思いますがどうでしたか?

名取

番組で共演させていただいている先輩が一口馬主をはじめて、愛馬がいるなんて羨ましい…!と思っていました。そんなときホースクラブの見学ツアーに行く機会があって、参加してみたんです。1歳馬を間近で見られる機会ってなかなか無いですし、あぁこの子だ!って一目惚れしちゃいました。

──金銭面での躊躇はありませんでしたか?

名取

一口馬主になりたい気持ちが大きかったので、躊躇はあまりなかったですね…。支払い方法は一括払いのみかと思っていたら、分割払いなどもあり、気軽に始められる仕組みになっていました。

──この先の一口馬主としてのプランはありますか?

名取

はじめての一口馬主だったので馬を選ぶ時は自分がピンときた子、愛せるなっていう子を選びました。勝つか負けるか分からないですし、そもそも勝ちあがること自体すごく少ない難しい世界じゃないですか。だから、未勝利で終わってしまってもきちんと愛せる馬を選ぶのが大事だと思っています。
ベテランの一口馬主の方だと、この馬ならG1を目指せるとか、利益を求めて出資する方もいらっしゃいますが、その馬をどれだけ愛せるか、という気持ちで買ってもいいんじゃないかな。投資って色々あるけれど、一口馬主は馬への愛情も育めるところが大きな魅力ですよね。この先のプランとしては、毎年買い続けようという訳ではなくて、いい馬に出会えたら応援したいという感じです。

──お父様とご購入されているんですね。

名取

一緒に一口馬主をやるようになってからは、調教状況や出走レースに関してなど、競馬の話で盛り上がることが多いです。馬が架け橋となって、コミュニケーションが深まりましたね。

──大人になると家族と過ごす時間って減っちゃいますもんね。

名取

愛馬は私たち家族にとって、大きな存在です。ツアー以外でも出資馬を父と一緒に見にいってます。訪れた先で美味しいものを食べたり、温泉に入ったりと、父子で有意義な時間を過ごせて、競馬以外の繋がりももたらしてくれました。親子で馬を持つってとっても素敵なことだなと思います。
クラブに馬を見にいくと、性格とかも教えていただけるんです。マイペースだったり、繊細な性格だったり、一頭一頭に個性があって可愛いんですよー!自分の馬と比較するのも面白いです。

──幼少期に乗馬していた頃とは違って、馬の性格にも詳しくなられたのですね。

名取

今はパドックにいる馬たちの動きなどをみて性格を予想したりもします。甘える姿もとっても可愛いくって、いつまで見ていても飽きません。

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──馬との関わりが深くなっているのがとても伝わってきます。愛馬のデビュー戦はどんな心境で見届けましたか?

名取

絶対大丈夫!と安心して見届けられました。愛馬のレポートを見て、出来る子だと思いましたし、厩舎の方も大事にお世話してくださっているという信頼があったので。結果は三着でしたが、とても良いレースだった。これからに期待しています。
愛馬のレースを見たことで競馬の見方も変わりました。レースを見ていると、なんで追わなかったんだとか、なんで鞭を入れないの?と思うこともありますよね。でも出資する立場になって、厩舎が馬を大事にしているからこそ無理をさせないようにしてくれたんだなという見方ができるようになりました。大切にお世話してもらって元気にレースに出続けてほしいという思いが強いです。

投資という切り口でみても一口馬主は面白くて奥が深いと思います。私は愛馬を持つことで、大好きな馬への愛情がもっと深まりました。この新たな馬との関わり方を、たくさんの方に知っていただけたら嬉しいです。

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photo:水海らむね

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